これこそ子どもクオリティ
子どもたちの自学の力を育成する
現在、第二小学校では子どもたちの自学する力の育成に取り組んでいます。
最終的には、6年生での完成を目指しますが、そのためには低学年からの積み重ねが必要です。
例えば、低学年では、家で学習する習慣をつける、宿題として出された課題をきちんとやり遂げるなどのことが自学の基盤になります。
さらに中学年では、与えられた課題だけでなく、いろんな問題に興味を持つ、調べようとする意欲を高めることが自学へとつながっていきます。
そして、高学年で自学を積み重ねていくことで、これから生涯、自ら学んでいく力が身についていきます。
5年生の「こども新聞」
現在、5年生では定期的に子どもたちが「こども新聞」を製作し、発行しています。
そのクオリティの高さに、いつもびっくりさせられます。
この新聞は、運動会がテーマになっていますので、1学期に発行されたものです。
運動会に向けてのみんなへのメッセージ、四字熟語の解説(漫画付き)、先生への感謝など紙面の構成がバラエティに富んでいます。
これを短時間で、子どもたちがスイスイと書いていきます。
しかも、味のある手書き。
自学が得意な子どもは、テーマを探して上手です。
そして、表現も豊かです。
中には、イラストや漫画が得意な子どももいますので、プロレベルの作品が仕上がることもあります。
この新聞の作品では、場面設定や犬の表情、心象表現が非常に繊細です。
また、扱っている内容の「敬語」は授業の中でも、なかなか全て理解するのが難しいですが、2匹の犬の出会いを通してわかりやすくまとめています。
大人が読んでも納得です。
学んだ結果が力になる
子どもたち一人一人は素晴らしい力を持っています。
当然、得手不得手がありますが、得意なことは磨いていけばどんどん上手になっていきます。
特に自学では、自分が得意なこと、興味を持ったことに取り組みますので、その子の持っている力がぐんと伸びていきます。
自学へ取り組む過程では、先生からアドバイスを受けたり、友達の取組を参考にしたりとたくさんのことを学んでいきます。
学んだことをもとに、さらに自分で工夫して、自学の内容を高めることができます。
おそらく、何もしなかったら、自学の力は育ちません。
上の方で紹介した5年生のこども新聞も、これまで学んできたことの積み重ねが成果となって表れているのです。
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