持久走大会を持久走記録会へ

校長室から

持久走大会を持久走記録会へ

これまで、第二小学校を含め、多くの学校で持久走大会(マラソン大会)が実施されてきました。

この持久走大会では、順位やタイムを競うことによって、それぞれの子どもたちの走力(長距離)の力を伸ばすことを目的としていました。

しかし、この内容は体育科(小学校)の学習内容ではなく、発展的な内容として扱われてきた経緯があります。

本来、小学校体育(高学年)においての持久力については、「無理のないスピードで一定時間走り続けること」「心地よさを感じる」等がねらいになっており、中学校における「陸上競技としての長距離走」とは意味合いが異なります。

ですので、無理して速く走るのではなく、心地よいスピードで続けて走ることが最大の目標となります。

現在、日本のランナー人口は1,000万人とも言われており、持久走は、特に場所や道具の制限がなく、誰でも簡単に取り組める運動です。

小学校という発達段階を考えた時、過度に順位を競わせる持久走や常にタイムを縮めることを目標とした指導は、子どもたちに苦しい走り方を強いることになり、逆に運動嫌いの子どもを作る要因にもなります。

もちろん、自己の目標が速く走ることである子どもがいても良いのですが、あくまでも二小の取組は、全ての子どもが持久走の楽しさ、心地よさを感じられる取組にしていきたいと考えています。

そして、生涯にわたって、ジョギング等を通じて運動に親しむ態度が育つ機会になればと思っています。

そのようなこともあって、令和4年度より、第二小学校では持久走大会を廃止し、新たに持久走記録会の取組を始めることとします。

 

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